Giorno di s. Giuseppe, Festa del papà
3月19日は、サン・ジュゼッペ(san Giuseppe)の日。日本語で言うところの聖ヨセフ、つまりイエス・キリストの養父のこと。「聖母」マリアが早くから「神の母」として深く信仰されるのに対し、その選ばれた夫でありキリストの養父であるジュゼッペが「聖なる人」としてまつられるようになるのはずっと遅く、15世紀になってから。
1年365日(今年は366日だが)聖人の日のイタリアでは、今日がサン・ジュゼッペの日。
イタリアでは、母の日はおそらく万国共通、日本と同じ5月にあるが、父の日は違って、今日この日が「父の日」(Festa del papà)。ところが、悲しいかな、やはり母の日ほど普及していない。平日のせいもあるが、マスコミや、お店が頑張ってアピールしても、特別にお祝いをする風習が一般に根付いているとはあまり思えない。
特に今年は、この週末がパスクワ(Pasqua、復活祭)。あさって21日(金)は聖金曜日、今週はすでに聖週間に入っており既にお祭りムード。いつもならもう少し、パパにプレゼントするためのチョコレートなどが売られていたりするのだが、今年はもう、まさにあわててとってつけたかのように、ほんの申し訳程度に張り紙がしてあるくらい。
ほかの聖人と同様、その名を冠した教会や、あるいは町の守護聖人だったりするところはお祭りになるはず。・・・そういえば、ヴェネツィアにいて、今までサン・ジュゼッペのお祭りというのは、ほとんど聞かないな、と思って調べたら、サン・ジュゼッペ教会、ヴェネツィア本島でも一番奥のほうにあたるところに1つ、あることはあった。調べてみたら思い出したのだが、そういえば卒論の研究中にその名が出てきたのだが、確か現在は工事か修復か、ともかく閉鎖しているんではなかったか・・・。
うーん、ちょっとさみしい、サン・ジュゼッペ。
養父は大工だったから、大工の守護聖人でもある。きっと大工組合などは、お祭りをしているんだろうな。
19 marzo 2008