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ヴェネツィア ときどき イタリア

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行列のできるジェラート屋~La Boutique del Gelato

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ようやく高気圧が地中海に落ち着き、ぐっと陽射しが強くなってきた。こうなると、ぐっとおいしくなるのが、もちろんジェラート(アイスクリーム)。
その名も、「ジェラートのブティック」。・・・ちょっと大げさ・・・というか、なにしろ最小限のガラスのケースのあちらとこちら、お店は全部で3畳もないくらい小さな店。が、味は「ブティック」を名乗るだけのことはあり、だから、すぐに外に行列してしまう。

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これだけ混んでしまうとわからないが、すいている時に入ると、ほわっと、牛乳というか、生クリームの匂いがするこの店の、なんといってもイチオシは基本中の基本、Fiori di latte(「牛乳の花」、つまりミルク)。まっ白でなめらかで、するりと舌に溶ける。生の牛乳はあまり好きでない私でも、ああ~これが牛乳の味なのね~・・・と思う。Fiori di latte(フィオーリ・ディ・ラッテ)はイタリアでミルク味のジェラートをさす共通の言い方だけど、まさに牛乳の「花」という感じがする。
ミルクがベースのStracciatella (チョコチップ)、ヨーグルトもおいしいし、ティラミスやカフェも捨てがたい。ここだけの話、私はいつもお店に入ってから、その時に1番できたてのもの(容器にたくさん入っているもの)を選ぶことにしている。

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安くてたくさんでおいしい!といいことずくめなこのジェラテリアも、昨今の原材料費・経費アップのあおりを受けて、さすがに少しずつ値上がりした。ただ、まだまだ庶民の味方でいてくれるのは、なんと「1玉で2色」(1 pallina a 2 gusti)というサイズがあること!
ジェラートのサイズ(数え方)については、説明しだすと長くなるのでここでは割愛するが、まあ、サーティワンやハーゲンダッツのアイスクリームを思い浮かべていただきたい。1玉=1色(1味)で、いくつの味を選ぶかで値段が変わるが、ヴェネツィアでは基本的に同じ仕組みと言ってよい。(ローマでは数え方が違う)
さて、このブティックでは、1玉(1色)で1ユーロ、2玉だと1.7ユーロのところ、「1玉2色」は1.3ユーロ。1玉、といったってここのジェラートはかなりなめらかで柔らかいタイプ、きっぱり半分に割って盛り付けることができるわけではない。もともとサービス旺盛な店だけに、2色ともふんだんに盛りつけてくれる。「知る人ぞ知る」価格と言ったらいいだろうか・・・。外の看板にはこのサイズは表示されておらず、中のジェラートのウィンドウの上にちょこっと書いてあるだけ(それも最近は消えそうになっている・・・)。

リアルト橋のたもと、サン・マルコ側、橋を背に前に延びる1番左の露地を入る。以前紹介した紙屋Tassottiを通り過ぎ、橋をわたってそのまま、まっすぐまっすぐ行った左側。サン・マルコ広場からも近いが、その場合は、サンタ・マリア・フォルモーザ教会(S.Maria Formosa)を目指すと手前にある。

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Boutique del Gelato
Castello 5727
(Salizzada di San Lio)
Tel. 041 5223283

2 maggio 2008
by fumieve | 2008-05-03 02:48 | 飲む・食べる
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