シンプルで使いやすいもの。ちょっと、あると便利なもの。
デザインが自慢のはずのイタリアでは、そういう生活用品を探すのがほんとうに難しい。安いものは言うに及ばず、価格が手ごろなものはたいてい、デザインどころか、見た目は全く度外視、ともかく使えればいい、と思っても、なんでもすぐに壊れたり、ヨレヨレになったり、色が変わったり。一方で、質のいい、見た目もいいものを求めると、それはもう、それなりの金額に跳ね上がる。そしてしばしば、「カッコばっか」で使用感はいまいちだったりする。
日本の「無印良品」、海外ではMUJIというブランドで展開している。
イタリアには、ミラノに2店と、ここトリノに1店。そしてつい先日、ローマにもスペイン広場近くにオープンしたらしい。
日本でも、決して無駄に高くはないが、特別に「安い」という価格設定ではない「無印」、MUJIは当然、日本よりも上の値段設定になっているから、結構高い。それも、こちらは日本語の円表示も全部読めてしまうから、それと比べるとちょっと躊躇してしまう。
それでも、飾り気のない質実剛健な文房具、それでいてちょっと気の利いた小道具など、目にすると、いかにこういうものに餓えていたか・・・。
小さい冷蔵庫にも入る、小さめの冷水ポット。
もちろん日本仕様だから、ティーバッグを直接入れるかご内臓。すごいのは口がきっちり閉まるので、縦だけでなく、横置きも可能なこと。
サッカー地のシーツは、バーゲンでなんと50%オフ!イタリアのシーツ類は、きれいでおしゃれで好きだけど、夏も冬も、柄がそれらしく変わるだけで、生地はたいてい一緒。さらりとしたサッカー地の気持ちよさは、この蒸し暑い夏も、少しは涼しく眠れそう。
旅行のための、液体やクリーム用の小さい詰め替えケース。もともと、旅行用の小さいパッケージの化粧品などがほとんど存在しないのに、例の国際航空規制で、100mg(50mgだったかも)以上の液体、クリーム、チューブ類は一切機内に持ち込めなくなった。Seforaなど、化粧品の大型チェーン店では、詰め替えケースも見かけるようになったが、いったいみんなどうしているんだろう?というくらい、相変わらずこういうものをイタリアで探すのは大変。1つ1ユーロちょっとなら、そう高いというほどでもない。
・・・昨日、ミラノからトリノの友人宅に遊びに来て、友人がバイトするMUJIで、思わずいろいろ買いものしてしまった。
50%オフで10ユーロちょっとのブラウスとポロシャツ、これは、質を考えたらイタリアでもずいぶんお買い得。それからサッカー地の、シーツは残念ながら、最近1組新調してしまったので、とりあえず替えにほしかった枕カバーだけ・・・。
ついでに、やはりイタリアでふつうに買うより安いと思われたウエット・ティッシュや、きっちり固めの綿棒・・・(こちらの綿棒はボワボワしていて、かゆいところに手が届かない)。
あ、そうそう、それからもともと買うつもりだった名刺ホルダーも。(これもなかなかイタリアで見つからない)
1時間半ほどかけて、お店のはしからはしまで、片っぱしからすべて商品をチェックしてしまった。まだまだ欲しいものがいっぱいあって、これ以上滞在すると危険、とみて、今回はひとまず退散。
MUJI, Torino
Via Garibaldi 3
tel: +39-011-5627259
http://www.muji.eu/?Lan=IT
3 ago 2008