黒地に白ぬきでC&Gの文字。なんとなく、D&G(Dolce e Gabbana、ドルチェ・ガッバーナの少しカジュアル版)のロゴをほうふつさせ、一見ちょっと怪しい。
怪しみつつ、なんとなく何かを感じて近づいてみると、C&Gは、Dolce&Gabbanaではなく、Cioccolato e Gelato, チョコレート&ジェラートの略らしい、とわかる。
あえて、自分から積極的に探し歩いているわけでもないのに、なぜか行く先々で出会ってしまう。まるで罠のように、私の行くところで待ちかまえているではないか、と疑ってしまう。
中をのぞくと・・・うーーーん、これは・・・!!!
ガラスのケースには、おいしそ~~~うなチョコレートがびっしり。
うわあああああ・・・・・。(ためいき)
しかしこの季節、この暑さの中でやはりまず第一に気になるのはジェラート。狭いスペースをうまく利用して、回転するジェラートケースがおいてある。チョコレート、ジャンンドユイヤ、ホワイト・チョコレート・・・など、チョコレート系のものがやはり多い。
しかも、そこで焼いているワッフル・コーン、それもさらにそのチョコレートがけまである。
うーーーーーーーん・・・・・。
どれもおいしそうで選べないくらいだが、今回はとりあえず、チョコレート系に徹底しよう。まずは先日ボルツァーノで食べられなかった、ザッハー(sacher、イタリア語ではサッケル)をリベンジ、それから定番のストラッチャテッラ(Stracciatella)。このストラッチャテッラ、基本のミルク・ジェラートの中にチョコレートを流し込んで混ぜるものなのだが、流し込むチョコレートの量がふんだんなためだろう、中で固まって割れているチョコレートの大きさがハンパでない。うーん、こんなの初めて!
もう1つ、知人に勧められたのが、チョコレートのグラニータ(granita、イタリア風かき氷)。グラニータといえば、スプーンとストローがついてきて、食べたり飲んだりするもの、と思っていたが、ここでは違うらしい。器からグラスに盛り付けるのに、スクープですくったグラニータを、ぎゅうぎゅう詰めるだけ押し込んでいる。プラスチックのスプーンが、うまくささらなくなるほど、みっしり。
濃厚チョコレート味ながら、やっぱり氷だからあくまでもさっぱり。うわー、これこそ夏バテ防止!みたいな、なんともいえないおいしさ。チョコレートのグラニータって初めて食べたけど、これは癖になりそう・・・。(でもこんなにおいしいのに出会ってしまうと、ほかでは食べる気がしない)
チョコレートってイタリアでは冬のもので、夏はあんまり食べない。暑いシチリアではさらに食べないだろう、と思っていたが、さすが「&ジェラート」のお店。ジェラートを食べに、あるいはお持ち帰り、それからムース類などを買いに、と、お客さんがひっきりなし。
ちなみに、ジェラートはいちばん小さいサイズで2色、カップでもコーンでも1.5ユーロ、写真のチョコレートつきはジェラート4スクープ入って3ユーロ。グラニータは1.3ユーロ。この味、この品質でそのお値段!???と、聞き間違えたのかと耳を疑うほど。
おしゃれなもの、ちょっと気の利いたおいしいもの、ミラノならいくらあっても驚かない。
が、なぜこのカターニアで、しかもちょっと中心部から外れた何にもないところで、よりによって泊まっているホテルのすぐ近くにこんなものが存在するのか???
(あ、ひょっとして、だからあえてそのホテルを紹介されたのかも・・・?)
カターニアに行ったら、少々遠くても絶対に外せない店。
C&G Cioccolato e Gelato
Via Umberto, 196
Tel 095 538113
蛇足:ヴェネツィアおよび近郊在住の方で、おいしいチョコレートが食べたくなった方は、以前紹介したVizio Virtù へどうぞ。こんなに種類はないが、夏限定でジェラートあり。チョコレートとピスタチオが特にお勧め!
ago 2008