XI. La Mostra Internazionale di Architettura
Out There. Architecture Beyond Building
Venezia, Arsenale
これまでに紹介したところ:
アルセナーレ会場(1 ottobre)
日本館 (15 settembre)
金獅子賞 ポーランド(14 settembre)
「建築展とは一体何ぞや?」と頭を抱えながら出てきたところ、澄みきった青空の下、アルセナーレ(造船所)の運河を背景に、何やら場違いのテントが・・・。カザフスタン出身、モスクワ在住のTotan Kuzembaevによる、The Momadというプロジェクトだった。
中央アジアの草原地帯に暮らす遊牧民族のYurtaは、何百年の昔から変わらぬ姿をしているようでいて、実は材料の変遷をはじめ、時代とともに生きているものらしい。
中に入ると・・・ちょっとしたサプライズ!これは、実際に見に行く人のために秘密。これから見に行く方は、絶対に忘れずに中まで入ってほしい。
そして、その先に、何やら怪しい(?)質素な船着き場が。
なんと、今年初めての試みとして、運河の向こうの倉庫群にまでビエンナーレ展は広がっており、その新会場へのアクセス用のボートだった。といっても、ヴェネツィアで見かけるモーターボートでも一番小さいタイプで、7-8人も乗ればいっぱいに。こういう、遊園地の乗り物的なものに弱い私は、しっかり一番前に陣取り、レッツゴ-!・・・といっても、乗船時間、正味約1分くらいか。(笑)それでも、いつもと違った風景にキョロキョロ。
着いた先では、いくつかの企画展が行われている。
ヴェネツィア建築大学(IUAV)による、Made in IUAV 01>08。卒業生や在籍教員による、生活、工業、パッケージなどの主にデザイン作品が並ぶ。確かに、IUAVは大学のサイトといい、学内といい、ヴェネツィア大学と比べて、いつもなんでもデザイン的にちょっとしゃれててカッコいい。実際、デザイン系で活躍する卒業生らが多いのが事実なのだろうが、ただ、肝心の「建築」が少ないのがちょっとさみしい。
また、南アフリカ館は、入口が、あたかもサッカーのゴールのようになっていて、
???と思ったら、ワールドカップ2010年南アフリカ大会へ向けての取り組みが紹介されていた。なるほど。
次々と倉庫をめぐりながら歩いていたところ、たどり着いたのはACTV(ヴェネツィア市バス)の造船所。あのいつもの水上バスの、修理をここでしていた。いつもは水から上の部分しか見たことがないバスが、宙に浮いている姿はとても不思議。
・・・だが、どうもここは見学コースには入っていなかったらしい。いつの間にか、どう見てもそこで働いている人しかいないところに出てしまった。・・・なぜだろう?ちょうど仕事を終えて帰るらしき人々についていって、出たのがなんと、
先日紹介した、Baciniの停留所。確かに、いつも馴染みのある51/52, 41/42の水上バスの番号が見えているのに、あまりにも見たことのない風景と、聞いたことのなかった停留所名、それに極度の方向音痴が加算されて、自分がどこにたどりついてしまったのか把握するのに、ずいぶん時間がかかったことを白状しておきたい。
ちなみに、そこから、「ビエンナーレ展」の矢印に従って、倉庫群のところまで戻ってみたが、自分がどこでどう間違えたのか、ほかの見学者はどうして間違えないのか、よくわからなかった・・・。
ちなみに、テント前から乗るボートは一方通行で帰りは乗せてくれない(と一応書いてある)。なので、乗る前には、会場内で見るべきものは全部みたか、よーーーく確認してからにしたほうがいい。
2 ottobre 2008