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ヴェネツィア ときどき イタリア

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再生へ向けて~パスクワ2009

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十字架にかけられ、埋葬されてから3日後に再び民の前に姿を現したとされるキリストの「復活」を祝うパスクワ(Pasqua、復活祭)。
ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂のミサの生中継、法王ベネディクト16世は震災に触れ、再生のために「知と勇気が必要」とし、また、アフリカや中東における戦争の即刻中止を訴えた。最後に、欧州言語から、東欧、アフリカ、中央アジア、イスラエル、アラブ、インド、モンゴル、東南アジア、中国・・・そして日本語で「フッカツサイ、オメデトウゴザイマス」。全63言語による挨拶で幕を閉じた。

RAI1などによると、地震の被災地、ラクイラでは全国から集まった150人のシェフが早朝から6000名分の「パスクワのごちそう」のために腕をふるった。

イタリア各地から、たくさんのヴォランティアや救援物資が届く一方、耳を疑うニュースもある。今日12日付のコリエレ・デッラ・セーラ紙によると、特にこの復活祭休暇を利用して、震災地を「見学」にやってくる観光客がいるという。
余震が続く、住民が「立ち入り禁止」になっている地域に、同じ州内どころか、わざわざ北イタリアやシチリアから、子供連れでやってきて写真やビデオを撮っているらしい。いわく、「テレビで見るのと、自分で見るのとは違うから。」
「テレビのドキュメンタリーに送ろうと思って。」「つまり、テレビ局から派遣されて?」「いや・・・これから提案(!)するんだけど。」
いったい何を考えているんだろう?・・・いや、考えていないんだろう???
実は毎日どこかで「地震」が起きているという地震大国のイタリアは、なぜかその自覚がないことが問題だ、と、今回さんざん取りざたされているというのに、ほんとに、全く、効果ゼロだ。もっとも、同様の観光客はなんとドイツからも来ているらしいから、イタリア人とかいう問題ではないのかもしれない。

犠牲者の数は294名にのぼった。届け出のあった行方不明者がゼロになったことから、がれきの下の「救出」活動は終わりとなった。

先日書いた携帯による1ユーロ募金だが、各社統一・唯一の番号が設定されたので、記しておきたい。

48580
携帯からsmsで自動的に1ユーロ
固定電話からかけると、自動電話につながって、案内のあと1を押すと2ユーロ

が、国の防災チーム(Protezione civile)へ寄付される。

12 aprile 2009
by fumieve | 2009-04-13 06:18
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