7月11-12日、10:00-22:00
Thai Festival
Venezia, Erbaria
11-12 luglio
夢にまで見た、というほどではないし、思いか叶う、というとかなり大げさかもしれない。が、数日前に、なぜか、タイ料理とか、ヴェトナム料理とかのことを考えながら道を歩いていた。むしょうに食べたくなった、というよりは、ほんとはエスニック料理大好きなのだが、ヴェネツィアどころかイタリアにいる限りほとんど食べる機会はないから、ふだんは考えないようにしているのに、なぜかそのときは、あえて(?)ここにいて食べられないものを、わりと冷静に頭の中で数え上げながら、歩いていた。(我ながら不思議な行動・・・)
ふと、目に飛び込んできたのが、「Thai Festival」のポスター。色鮮やかさ加減がいかにも怪しげなのだが、よく見ると、タイ・イタリア修好140周年記念、とあり、なんだか本格的。そして、タイ・スパ、フルーツ、民芸品、・・・とともに「タイ・フード」の文字が!!!
一旦通りすぎかかったポスターの前を、つつつ・・・と、マンガのようにあと戻りして、日時と場所をチェック。7月11-12日終日、リアルト、エルバリア広場。よし!
リアルト橋のたもとのエルバリア広場(campo dell’Erbaria)は、ヴェネツィアの中でも最近、ちょっとおしゃれなスポット。いくつか紹介したい店もあるのだが、今日はともかく、タイ・フェスタ!!!
すでに人がいっぱいの露店の向こうに・・・きれいに飾りつけられたボートが1台。美しいタイ・シルクに身を包んだお姉さんの手元は・・・
うわ~~~い!!!タイ・カレー!!!!!
見学&写真はあとにして、ともかくまず、食べなくっちゃ!!!
と、並んでいたら、ちょうど私の前で、ご飯が切れてしまった。でも、カレーはやっぱりご飯があったほうがいいし、青菜と鶏肉の炒めものみたいなものがかなり残り少なくなっていたのが気になって、ともかくそのまま待つことにする。
10-15分くらい待っただろうか。ようやくありついたカレーは、期待通り、タイの味。さっぱりと、しかし、久々に食べると、燃える辛さにココナッツ・ミルクがマイルドさを加えていて、おいしい。
一定の値段がなく、「寄付」としてそれぞれ適当にお金を払う。
ものすごい人だかりになっていたテントにあったのは、巨大肉まん+野菜炒め各種。並ぶのもいたしかたなし、というのも、これだけの人を前に、テントの中の即席キッチンには、家庭用みたいな小さな炊飯器、ガスコンロ数個に、やはり家庭用の鍋で、2つは肉まんをふかし、あと1つで野菜炒めを作っている。
押し合い、へし合いの中、30分くらい待って、やっとの思いで受け取った、ひと皿。我ながら、なぜここまでして・・・と思うが・・・。(なんだか、こんなことばっかりやっている気もする・・・)
野菜炒めは2-3種類、それに白いご飯もあったから、粘っていれば全部もらえるのだが、あまり肉まんがさめてもどうか・・・(カレーも食べたし)と、ここで退散。こちらは、やはりあくまでも「寄付」扱いで、3ユーロ。
ま、肉まんは、ふつうの肉まん(といっても、ふだんはヴェネツィアにはない)、野菜炒めはもっと普通で、まあ家でも作れるかな、という感じ。
ちなみに、隣ではタイ風ヤキトリを焼いていたが、さすがにこれ以上の行列は断念した。
もう1つ行列していたのは、タイ風マッサージのテント。
でもこれは、なんとメストレにサロンがあるらしいので、近々行ってみることにしたい。
www.thaispa.eu
ところで、暗くなればなるほど、露店が魅力的に見えるのは気のせいだろうか?
それにしても、タイの女性たちの魅力的なこと!カレーを一緒に待っていたヴェネツィア人の女性は、何人かのタイ女性の、作りもののように線の細い体の美しさを絶賛していたが、口を大きく開けて笑う、賑やかな女性たちもまた、すてきだと思う。
聞いてみると、みんなほとんど、ヴェネツィアやメストレに住んでいるらしい。
魅惑のタイ・フェスタ、明日も行ってしまいそう・・・。
11 luglio 2009