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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ビエンナーレ・17~町中編12、知られざるアフリカ

コモロ連合、ガボン

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今回おそらく、多くの人が1番最初に目にしていながら、それと気づかずに見逃してしまっていたであろう作品。かくいう私も、だからこうして、いまごろになって改めて写真を撮りにいく羽目になった。

77カ国の参加国リストを見て、地理に弱い私は確かに、アゼルバイジャンやタジキスタン、あるいはラトヴィアやアルメニアがどこにあるのか、まったくわかっていなかったが、ともかく、少なくとも名前だけはどこも聞いたことがあった。ところが・・・

コモロ、と、ガボン。

・・・この2つに関しては、お恥ずかしながら、ほとんど全く初耳といった状態で、何か架空の国か、あるいはどこかの「地域」なのかと思ったくらいだった。だが、どちらも、はっきりと「国別参加」のリストに名を連ねている。

それはどちらも、アフリカの小国だった。
アフリカ大陸と、マダガスカル島の間にある小さな島々の国、コモロ連合「館」は、主に大国の固定の建物があるジャルディーニ会場内でもなく、固定の会場を持たないほかの国々のような町の中でもなく、ゆらゆらと水の上に浮かんでいた。

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Paolo W. Tamburella によるDjahaziという作品。
ジャルディーニ会場入り口前、このジャルディーニに通った最初の数日は、バタバタとあわただしくて、ちらりと横目で見ただけで流していた作品、コンテナの乗った舟を改めてよく見る。コモロの海はきっと、このヴェネツィアのラグーナとは比べものにならない美しさだろう、と思いつつ。
ほとんどの人に気づかれずに、そこにぽつんと放置されたような作品は、だが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島の鐘楼とクーポラ、プンタ・デッラ・ドガーナとサルーテ教会のクポラ、そしてサン・マルコ大聖堂の鐘楼とクーポラ・・・と、おそらくヴェネツィアでもこれ以上は望めない、もっとも美しいシルエットを背景にしていた。

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一方、リアルト橋のすぐ近く、サン・サルヴァドーレ教会にくっつく形の、現テレコム・センターの柱廊では、ガボン共和国の展示が行われている。Go nogé mènè、フランス語っぽいタイトルから、アフリカ?と辛うじて想像した通り、同じアフリカの小国でも、こちらは、ギニア、カメルーン、コンゴに挟まれた西海岸にある。

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1953年パリ生まれの作家、Owantoは、フランス人を父、ガボン人を母に持ち、幼年期をガボンで過ごした後、人生の大半はヨーロッパ、すなわち、英国、フランス、スペインで暮らしている。

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アフリカとヨーロッパという2つのほぼ相反する世界の間を浮遊するOwantoの作品の中で、ヨーロッパ、すなわち「技術」と「都市」に代表される「西洋」世界のイメージが、ロンドンと並んで東京(渋谷)であるところは意表をついていて興味深い。

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国別展示・町中編も、ようやくあと少し・・・。

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Comore(コモロ)
Spazio acqueo antistante,
l’ingresso dei Giardini della Biennale

Gabon(ガボン)
Telecom Italia Future Centre
San Marco 4826

24 luglio 2009

by fumieve | 2009-07-25 08:22 | ビエンナーレ2009
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