果物大好きな私にとって、いろいろな果物が安くておいしイタリアの夏は(暑いけど)嬉しい季節。すいか、メロン、そしてこれまた一段と好きな桃を常備している。
日本のようにスポンジに大切にくるまれた桃は存在せず、りんごやなしやオレンジ同様に、スーパーでもメルカートでもがんがん山積みになっている。そして、その桃の種類もいくつかあって、日本でおなじみの白桃、見た目は似ているけどそれより出会うことの多い黄桃。それに、皮が赤くツルツルで皮ごと食べられるペスケ・ノーチ(pesche noci、種桃の意味、複数形)、など。
上の写真も、桃の一種。私はひそかに「ひしゃげ桃」と呼んでいる。(イタリア名、失念。)
桃独特の、ほんとならぷっくりとお尻のようにまあるくなっていてほしいところが、見事にぺったりとひしゃげている。ちょうど、花をかたどった大きめのお饅頭、といった様相。
2つに割るとこんな感じ、
ふつうの桃よりはだいぶ小さい種のまわりに、必要最低限の身がついている。
味はというと、見た目のちょっと野生種っぽい武骨さとは裏腹に、ほんのりと甘いさっぱりとした白桃。ほのかに、青物らしい青くささがあるから、やっぱり原生種とか野生のものに近いのかもしれない。(調べたわけではありません)
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今宵は、1年ぶりにヴェネツィアに戻ってきた友人と、久々に
ラ・ズッカで食事。
前菜は、野菜のサオール(saor、南蛮漬け)
メインに、豚肉のロースト、なすのペーストがけ、ライス添え
デザートは(もちろん!?)桃とヨーグルトのババロア。
楽しいひとときでした・・・。
1° agosto 2009