今朝、目が覚めると、昨日のちょっと頼りなさげな空と違って、ピッカピカの青空になっていた。
湖に浮かぶ、ちょっとレトロな車型のパタパタ・ボート(正式にはなんというのか、足でパタパタ漕ぐボート)、うーん、楽しそ~う!!!うらやましい・・・。
さすがにリゾート地らしく、湖畔には子どものための公園があったり、そういう楽しい乗り物にもこと欠かず、町の中には水色の汽車ぽっぽも走っていた。(なぜか写真撮りそこね・・・涙)
でも、びっくりしたのは・・・このレンタル自転車。
ロカルノ映画祭は、最高賞が「金豹賞」と呼ばれ、シンボルが豹なので、町のあちこちが豹柄になっているのだが、まさかここまで徹底してるとは。
こんなお天気なのに、昼間から映画っていうのもどうかと思ったりしつつ、「映画スペース」(Spazio Cinema)という会場に向かったら、なんとこんなところ!
その会場では今朝、ガンダムの富野監督、「マクロス」などの板野一郎監督、そして日本アニメ研究者の津堅信之さんによる”Master Class”なるものが行われた。マスター・クラスとは何ぞや?と思ったが、要するに監督方とファンとの対話コーナー。入場券も何もいらない、見ての通りの名実ともにオープンなスペースで、シンポジウムでも講演会でもなく、ファンたちが自由に質問を投げかけるというもの。
なかなかコアなファンたちがマニアックな質問(とはいえ、シロウトな私もなんとかついていける程度の)をしたりして、みなが満足するまで結局1時間半くらいいろいろな話で盛り上がった。
写真は、ピンクのシャツの方が富野監督。その隣が通訳さん、そのさらに右が板野監督。津堅さんは残念ながら顔が隠れてしまった・・・すみません。
何のグループなのか、ちょうど終わるころにやってきて、監督のサインをねだる子どもたち。
余談だが、ここにはTommino(トミーノ)というチーズがあるらしい(笑)。
さて、午後の時間が中途半端になってしまった私が、映画祭をよそに向かった先は・・・
ケーブルカー。
高いところ大好き&こういうミニな乗り物大好きな私にとって、ケーブルカーの存在はやはり見逃すわけにはいかない。
帰りの時間を確かめて、とりあえずGO!
結構きついカーブの細道を抜けて、・・・わくわく・・・
こちら「みはらし(Belvedere)」という名の途中駅(ホテルの名前かもしれない)。
わ~い、湖が見えてきた~~~
再びカーブを抜けて・・・
到着したのは、Orselina(オルセリーナ)、標高295m。
しかし、私の野望はまだまだ。ここからさらにロープウエーがあって、一気に1340mのところまで行けるらしい。今日は無理とあきらめていたのだが、こちらも帰りの時間をよくよく確め・・・行ける!?行っちゃう?こんなお天気だし・・・?えい、GO!!!
・・・とあっという間に機上ならぬ、空中の人に。
これが、とくに柱を越えるところで、思っている以上にぐらんぐらん揺れる。夕方になってから上に上る人は少なく、乗り合わせたのはエミリア・ロマーニャ地方からきたという女性3人組だけだったのだが、きゃあきゃあと大はしゃぎ。
そして着いたのは、Cardanda(カルダーダ)、標高1360m。
さすがに、涼し~~~い!!!気温22℃、湿度も25%くらい。
ほんとは、ここからちょっとしたトレッキング・コースになっているのと、さらにリフトに乗って1671mのところまで行けるらしいのだが、残念ながら今日はタイムアウト。次にやってきたロープウェー(「ゴンドラ」といいますね?そういえば日本語で)に乗って、下界へと戻った。
(しかし昨日からガンダムを見ていたせいか、いろいろなものがロボットに見えて困った・・・)
モダンなロープウエーに対して、ケーブルカーはいかにもなのがカワイイ。
ちなみに、ここロカルノはスイスでもイタリア語圏で、現地の人はイタリア語で話しているし、標識や看板などの表示もイタリア語。だからあまり外国に来た気がしないのだが、通貨はスイス・フラン。でもさすがに地理的にもイタリアに接している観光地だけあって、たいていのところではユーロで支払いができた。驚くべきことに、ケーブルカーやロープウエーのチケットまで。ただ、ユーロはお札のみ受け入れる、とか、お釣りはフラン(イタリア語では複数形でfranchi, フランキ)でくれるなど、店によって対応も違うので、細かいことが気になる人は、最初から両替したほうがいいと思う。
11 agosto 2009