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ヴェネツィア ときどき イタリア

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今度はなんと・・・「飛び出す絵本」!週末体験教室2

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Libro a tre dimentionali
講師 Dario Cestaro(www.dariocestaro.it )

前から気になってはいた。
先日「ガッベ織り」教室に参加した、ヴェネツィア市立美術館の週末教室、これまでにすでに何回か「3次元の本」というのをやっていたのだが、なかなか日程が合わず見送っていた。
月に2回は、ちょっと負担かな、と思いつつ、今日でなければ、またいつできるかわらかない。

今回の講師は、イタリアでもこの手の本の最大手であるDeAgostini社やGiunti社から、いくつもの本やおもちゃ(ゲーム)を出版しているダリオ・チェスターロ氏。
2日間で、「ポップ・アップ本」の基本的な仕組みをいくつか習った。




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まず最初は、「スタンド・アップ」という方法。
2つ折りにした紙に、平行する線をひき、切れ目を入れて折る。
その部分を押しながら開くと、ボックスが現れる、というもの。
折れ線の上下で、切り込みの長さを変えると、高さと奥行きが違うボックスになる。

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または、別の色の紙をリボン状に切り、上下にのりしろを作って、台紙の上下に貼る。

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ここで、リボンの長さとそれを貼る位置によっては、直角にならず、とんがったり斜めになったり。

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で、こういう風に使う。

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「スタンド・アップ」の一番簡単な応用が、たとえばこちら。

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あるいは、こんなことも。

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2つめは「くちばし」。
やはり2つ折りにした紙に切り込みを入れ、三角に折っていく。

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で、開くと・・・ほら!

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そして、「V-fold」。これは見開きの折り線に対して、V字に壁状に「しかけ」を貼るもので、背景などを作るのに向く。直接絵を描いてもよし、何層かに重ねて立体感を出してもよし。

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これがその好例。

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新鮮だったのは、型紙はもちろん、定規もコンパスも使わず、全部フリーハンドでやっていくこと。ほんとうは、きちんと「作品」として完成させるためには、角やサイズを精密に合わせていく必要があるが、説明をしながら鉛筆を使ってフリーハンドでささっと下書きをして、カッターやはさみでそのまま切っていく。ここで大切などはまず、仕組みと方法を理解すること。
実際、彼自身も最初に新しいアイディアをプロジェクト化するのに、まずはざざっと手で作っていくらしい。

そして実は、間違ったり、失敗したりするのもまた「習作」の1つ。なにがいけなかったのか、あるいは、それをまた新しいアイディアとして取り入れたりしていく。早い話、何でもOKなのだ。まあ一応、これは「飛び出す絵本」だから、「たためる」ことが必要ではあるのだが。
どんどん体を作って覚えていく、というのだろうか。このあたりは、イタリアらしいのかな、と思った。で、もともとの「きまりごと」が最小限しかないから、一番最初、はさみを数回入れただけの練習からして、いきなりみなそれぞれ違ったものになる。

が、これが、私にとってはなかなか悩ましいものとなった。
前回の「ガッベ織り」は、一度結び方を覚えれば、あとはしょせん毛糸の色の組み合わせを変えるだけ。センスがあろうがなかろうが、ともかく前に進むことができた。
ところが今回は、OK、とりあえず仕組みはわかった、で基本部分を用意したところで、毎度、ハタと手が止まってしまう羽目に。ここから一体、何を生み出せばいいというのか・・・?
情けないことに、そういえばこういう創造力みたいなもの、私ってゼロらしい。見るのは好きだし、飛び出す絵本は何をかくそう、たくさん持っているのに、なぜだろう・・・???

一緒に参加したmちゃんは、さすがアーチストだけあって、隣で黙々と、だが嬉々としていきなり凝ったものを作ってるし・・・。

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一方でほかのみんなは次々、いろいろなアイディアを出しては、「こういうことをしたいが、どうしたらいいか」と積極的に聞いている。

2日目、まず最初のテクは、半球(というか、どちらかというと山型)の作り方。

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それはこんな風になったり・・・

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こんな風になったり・・・

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もう自分のクリエイティブ能力の不足にお手上げ状態の私は、みなさんの習作の写真撮影に走る。・・・ていうか、みんな何者?

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最後は、みんなの要望により、「ピクチャー機能」。正確には3次元ではないが、一部をひっぱると絵が動くというもの。硬めの紙で隠し「仕組み」を作り・・・

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できあがりはこんな感じ。

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その道の達人が、かならずしもよい指導者になるとは限らないのは、もともとできてしまう人は、「できない」「わからない」人の気持ちがわからないから。だが、ダリオ氏は、さすが子供向け、大人向けさまざまな教室で教えてきているだけあり、教えるのも上手だった。

自分の限界も身にしみて感じつつ、やっぱり楽しい週末となった。

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29 novembre 2009
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by fumieve | 2009-11-30 05:07 | 学ぶ・調べる
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