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ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

ほぼ想定内


ヴェネツィアは雨。
そして、昨晩遅く家についたときには、窓をあけたらそのままアックア・アルタを知らせるサイレンが鳴った。

昨夜遅くに到着してから24時間も経たないうち・・・より正確に言うと、昨夜の到着から13時間後に、私は再びヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港にいた。

成田を14:20に発つはずだったアリタリア便、ずっと「定刻」の表示が出ていたのに、乗客が搭乗口に並んでから「搭乗時間が遅れます」の案内。やれやれまたか・・・。最初は搭乗時間のみの遅れのはずが、いつのまにか「搭乗は15:30以降に」に変更。
所在なくぶらぶらしていたら、「食事券を配るので、搭乗券を持ってカウンターへ」との案内があった。
イタリアにいる限り、飛行機、電車の遅れは日常茶飯事。茶飯事だけど、いや、茶飯事だからこそか、何時間遅れようともほったらかしなのがほとんど。せめて飲み物や食事くらい出せ!と乗客の暴動が起きそうになるのもしばしばだから、遅れが決まった途端の処置にこちらは少々びっくり。同じアリタリアでも、やはり日本は違うらしい・・・。
で、受けとった1000円の券で、ヒレカツ・サンドを購入したのは、昨日書いた通り。

もらえるものはもらっておこう、とがっついたものの、こうなると心配になってくるのが乗り継ぎ。今回、ローマでの乗り継ぎ時間は2時間。
乗り継ぎの場合、乗り継ぐ前の電車は遅れ、乗り継ぐ後の電車は定刻通りきっちり正確に出発するのは、イタリア国鉄、アリタリア航空とも得意技。できる限り乗り継ぎの乗客を振り落とすということに関して、天下一品と言える。とくに、後の便が最終便であったりするほど、腕をまくりあげて対処していると思われる。

搭乗してからもずいぶん待たされ、結局離陸したのは2時間以上たってから。ローマ到着も1時間半以上遅れた。
そこから、手荷物を持って猛ダッシュ。連絡通路を通り、トランジットの→に従い、モノレールに乗って、ふたたび→を探す。たどり着いた手荷物チェック・ゲートは、長蛇の列。
・・・先に通してもらおうにも、みんな同じような乗り継ぎの人ばかり。ゲートはといえば、どんなに列ができようが、通しているのはたった2つ。
やきもきしながら通過し、再び走って今度は入国審査へ。これまた驚くべきことに、EU、それ以外合わせてたった1つしか窓口が開いてなーーーい!!!やる気がないにもほどがありすぎる・・・。私の前には数人しか並んでなかったからよかったようなものの、同じ便で到着したほかの乗客のみなさんと一緒に歩いてきたら、下手すると50人、100待ちだったりしたのだろうか。そして、大変ありがたい日本のパスポートは、見もせずにスルー。
で、またまた、走る・走る・走る・・・。
機内で案内があって、直前に電光掲示板でも確認した目的のゲートB2に息を切らせてたどりつく。
・・・人が・・・いない。・・・「ヴェネツィア行き」の表示が・・・出ていない・・・。
うわっ、ひょっとしてもう出ちゃった?
・・・いや、時計を見ると出発時刻までまだ5分くらいある。
再びダッシュして掲示板を見ると、いつのまにかB13に代わっていた。
これまた、なぜこういうときに限って、ターミナルで1番奥のゲートに変更になる!?
・・・気分はサバイバル・ゲーム。みたび、走る・走る・走る・・・。
汗だくでなんとか乗り込んだヴェネツィア行き、案の定きっかり時間通りに出発した。

こんなわけだから、もう絶対に荷物は届かないだろうと思っていた。どう考えても、ローマで追いつけていない。
ターンテーブルを一応目で追いかけるものの、体は初めから「預け荷物紛失届」窓口の近くに。ベルトコンベアーが止まった瞬間に手続きをして、さみしく手荷物だけで帰宅した。

今朝、オフィスの開く9時過ぎに電話をしたら、私の荷物は10:30着の便で届くことが奇跡的にわかった。急がなければ自宅にそのまま届けてもらうのが楽なのだが、今日のヴェネツィアは雨、そして夕方に向けてアックア・アルタ予報。はっきり言って、これではいつとどくのかわかったものではない。
どうしても急ぎのものがあったので空港に取りにいった。もちろん、同便が無事に到着したのを確認してから。

雨の中の荷物運びはやっぱりしんどい。だが、スーツケース、中身ともども破損も紛失もなく、無事に届いたことには感謝しなくてはならないのだろう。

8 gennaio 2010
by fumieve | 2010-01-09 08:39 | 旅先にて
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