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ヴェネツィア ときどき イタリア

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警察で凍死寸前


ここまでのおさらい:
現在私が手元に保有する滞在許可証(Permesso di soggiorno)の期限は、2008年9月21日。

更新手続きは、期限が切れる1カ月前以内に、という規則に従い、指定のキットで必要書類を郵便局から送ったのが、2008年9月17日。

内務省から携帯にメッセージが届いたのが、意外な速さでその月の27日。だが問題は、手続きのため地元の警察(Questura、クエストゥーラ)に出頭するためのアポとして表記されているのが、2010年2月9日10:04。その前年は、郵便局で出してから数カ月後に「お呼び出し」があったので、2月とはだいぶ遅いな~と思いつつよく見ると、2010年・・・て、1年半後???
2009年の間違いかと思ったが、同じ内容の書状が書留でも届いた。

・・・ま、いいでしょ、そちらさんがそうおっしゃるなら。
なにしろこちら、1年ごとの更新で、最近は更新ごとに100ユーロくらいかかるので、1年飛ばしていただけるならそれはそれで。



というわけで、今日になった。

このアポ、指定された日付は原則守らねばならないが、時間は全く守られない。その昔から変わらず、その日は朝から警察署の前に行列して整理券を受け取る必要がある。どうしても早い番号を取りたい人は、朝の4時とか5時とかから並ぶのだが、整理券を配り始めるのは8時半。この寒い中、整理券のために暗い時間から数時間待つのと、整理券をもらってから窓口を数時間待つのなら後者のほうがまし。

8時20分に着くバスで行ったら、もちろん行列はあったが、今までで一番短いかも。
スキー用の防寒下着にウールのセーター2枚がさね。厚地タイツにジーンズ、ひざ下ブーツをその上から履く。首には、すっぽりかぶるマフラー2枚重ねでほとんど鼻まで覆う。その上にゴワゴワの超防寒コートを着て、もちろん(雨は降ってなくとも)フードもかぶる。手首には手首~腕だけのニットをはめ、手袋は皮にカシミアの裏つき。
しかし、人一倍寒がりな私は、それでも、並び始めた途端に寒い。超・完全防備体制のつもりだったのに、カイロを忘れたことを大後悔。
とはいえ、整理券をもらうまで40分ほど、これも今までにない速さ。今日はひょっとして早く終わるかも!

・・・と思ったらやっぱり、案の定、間違いだった。
該当窓口の待ち人数50人。実際は複数の窓口でその業務の対応をしていたが、1時間で10人進むことはあり得ない。
問題は、出入り口のドアが開けっ放しになっているために、室内も外と全く同じように寒い。椅子に座るのも困難なほどたくさん着こんだ最初の防寒体制のまま、無理やり椅子に座って本を読んでいたのだが、もうともかく寒い。もともと低血圧・低体温で早起きがつらいのに、時間がたっておなかがすいてきて、だんだん低血糖になってくる。こんなこともあろうと、持参していたクッキーなどつまんでも、まったく焼け石に水、いや、この場合は・・・氷に雪?
ただでさえ厚い手袋をしているのに、その中で指がかじかんで、読んでいる本のページがうまくめくれない。・・・だんだん、眠気が襲ってきて、気分は遭難。・・・こんなとこで眠ってはいかーん・・・

13時に、ようやく順番が回ってきたときには、頭がぼーっ。うまく口がきけないどころか耳も聞こえなくなっていて・・・絶対に眠気のせいだけではなくて、血液が末端まで循環していなかったと思う。ガチガチの手でサインもうまくできない。

心配された書類は、
大学の登録証明書(試験結果入り)・・・存在を確認しただけで、内容には目もくれず。(なんだ・・・)
銀行口座の残高証明・・・これも内容には目もくれず。(ほっ)
健康保険の加入証明・・・むっ!加入するつもりだったが、これには在住登録が必要で、在住登録には、この滞在許可証が必要。在住登録も以前からしてあるのだが、滞在許可証が実質切れてから長いので、市役所のリストから削除されたらしい。
・・・と説明し、振り込み用紙を見せる。
ちなみに、この滞在許可証に関しては、こんな風な「卵が先か鶏が先か」みたいなことがいっぱいある。なので、またか・・・とあきれるが、もはや驚かない。
使ったことないけど、いつもこのために仕方なく入っている保険(INA)・・・「(保険証があれば)これは不要」(えっ?そうなの?がーん・・・77ユーロ返せーーー!!!)
そこで一端終了。

そしてさらにあと1時間待たされ、
写真4枚提出。うちにあった白黒のを出そうとしたら、「これはだめ!」「なぜですか?」「40年代じゃないんだから。」・・・でも、黒髪だし黒目だし、カラーだってあんまり変わんないのに。だいたい、撮ったのは最近だし。「そこにある機械で撮ってきて」「さっきやろうとしたんですけど、ちょうどぴったりの小銭がないんです。(ほんと)」「(ちっ)・・・」とりあえず、ありったけの写真を持参していたのでゴソゴソと出したら、「3枚でいいから」え?・・・なんだ、それならなぜ4枚と指定する?・・・幸い、3枚なら同じ写真でカラーがあったので、それで解決。
そして毎度おなじみの、デジタル指紋採取。「もっと強く!」指がかじかみすぎて、指先に血が通っていないから、指紋だってうまく写らないのだろう、きっと。

そうして、滞在許可証の本券を引き取れるのは、3カ月後(見込み)。

出てきたのは14時過ぎ。
家に帰ってきて遅い昼食を取って、ちょっと休もうと横になったら4時間も昼寝してしまった・・・(涙)

補足:
今日の疑問その1. 並んでいるときには、私の後ろにまだたくさん人がいたのに、手続きができたのは最後から2,3人めだったのはなぜ?
今日の疑問その2. 並んでいるときには、今日は中国人が少なめだなーと思ったのに、実際に私の前に大量の中国人がいたのはなぜ?

9 febbraio 2010
by fumieve | 2010-02-10 11:17 | 日常生活
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